読書

警告書

柳田邦男『壊れる日本人』…完全にケータイ・ネット依存症の自分ではありますけど、確かに小さい頃から今と同じような環境で育っていたらどんな人間に育っていたんだろうと不安になることはあります。そうじゃなくても十分歪んでいるのに(苦笑)。 次の世代…

真剣?

樋口康彦『崖っぷち高齢独身者』…お見合いパーティーやら結婚相談所では理想を高くしていては相手を見つけられないということを言いたい…わけではないのでしょうが。本当に運命の出会いを信じるなら、自分で頑張れということなんでしょうか。

平日の読書

五木寛之『みみずくの散歩』…あまりに軽くてびっくりしました。内容ではなく、語り口ですけけど。好き勝手書いているようでまとまっているのがさすがです。 職場で21時ルールというものが出来ました。原則として21時以降の残業は認めないというもの。厳…

ドラマ

乃南アサ『風紋』…長編でした。1つしか(っていうと不謹慎ですが)殺人が起こっていないのに、それをひたすら丁寧に追い続ける作品。続編を先に読んでしまっていたのが若干失敗だったかもしれません…。

過激

井上薫『裁判所が道徳を破壊する』…後半は道徳とは乖離していたような気もしますけど…。自分の思想には合う主張をしている人ですからこそ、こういう人は司法の世界では生きにくいんだろうなぁと思ってしまいます。ま、退官しているから別にいいのですが。 理…

錯乱

安部公房『壁』…短編集というのか何というのか…。どれもとにかくすごい作品でした。凡人には理解できない世界です。

ここまでいくと…

槌田敦『環境保護運動はどこが間違っているのか?』…身近なエコを題材にした刺激的な本。こういう作者から見ると、某社がやっているようなクレジットカードのカーボンオフセット特典とかも自己満足の世界ということになるんでしょうかねぇ。あまりにどちらか…

長編

折原一『冤罪者』…上京中に読んだ本です。視点が色々変わって飽きさせません。最後までだれが犯人なのかよくわからなかったです。若干エグいところは作者の特徴でしょうか。

懐かしい?

宮部みゆき『RPG』…半分以上読んだあたりで、その先のあらすじがわかってしまったので何故だろうと考えていたのですが、おそらくドラマで見たのでしょう。取調室だけで成立するストーリーが秀逸でした。

頭痛い…

歌野晶午『白い家の殺人』…話の本筋よりも周辺のエピソードの方が面白い作品でした。タイトルはあまり関係ないですね。ちょっと尊大な書き方が若干鼻につきます。

スタバにて

伊集院静『冬の蜻蛉』…無料のライブを聞きながら読破しました。雰囲気を味わえればそれでいいのです。久しぶりに小説を読んだ、っていう感じです。

理屈っぽい

井上ひさし『ドン松五郎の生活』…はるか昔に映画を記憶があるようなないような…。文章読本みたいな感じになってるので、一語一語追っていったら非常に疲れます。ということで若干斜め読みでした。痛快!っていうほどの爽快感はなかったですけど、まあ面白か…

たまにはゆっくり

石井住枝『トヨタのできる人の仕事ぶり』…トヨタという会社名だけで何となく説得力が出てくるような気もしますけど、尊敬できる役員クラスが多いというのはたぶん真実なのでしょう。目新しいアドバイス(?)は特にないですけどねぇ。 にしても、今日のよう…

深い

白川道『終着駅』…暗黒の世界を描いているのに恋愛小説にしか感じられませんでした。中では何人も人が死んでるんですけどね…。泣けるシーンが何ヵ所もあって、すばらしい作品でした。

少しずつ消化

加賀野秀一『日本語を叱る!』…タイトルは勇ましいですし、前半は面白かったのですが、後半はかなり押しつけがましくなったような気がします。自分の言葉も最近乱れてきているので、この作者からすると嫌悪の対象になるのかも。 貫井徳郎『迷宮遡行』…しがな…

旅行中も意外に暇

姉小路祐『逆転証拠』…よく知らない作者の作品でしたが、スリリングな展開はなかなか面白かったです。法廷ドラマといっても、結局は犯人探しに終始するわけですけど。 内田康夫『不知火海』…作者も自作解説で言ってましたが、タイトルがいいですね。内容はも…

何でしょ

西澤保彦『ファンタズム』…最後を見る限り、ミステリィではないんでしょうけど。途中までがミステリィタッチなだけにちょっと拍子抜けな感じ。

古いとはいえ

東野圭吾『学生街の殺人』…もう20年も前の作品とは思えないですね。時代の変遷に影響されないような、色あせない描写が素晴らしいです。もちろんどこかレトロではありますけど(笑)。トリックはそれほど凝ったものではないですけど、面白かったです。 近…

ジャンル不明

西澤保彦『方舟は冬の国へ』…かなり好きな作家ではあるんですが、いかんせん作品数が少ないので、久しぶりに読んだ気がします。死体がポンポン出てくるわけではなく、全体的に平和な作品ではありますが、設定はなかなか刺激的でした。初期の作品を読み直した…

長い

東野圭吾『殺人の門』…タイトルからしてエグいですけど(笑)。まだかまだかとじらされて、最後にちょっとかわされたような感じ。ザ・小説っていう感じがしました。

エリート

城山三郎『静かなタフネス』…少し古い本ですが、経営に関する哲学などというのは、旧来の業界ではそうそう変わるものではないのでしょう。別に個々の経営者が語っていることに珍しさはないのですが、それを実際にどこまで実践できるかということなんでしょう…

長編

新野剛志『FLY』…読み応えのある本でした。登場人物はそう多くないのですが、読んでいるうちに誰が何をしたのか混乱してくるような気がしてくるのは、間をあけて読んだせいなのでしょうか。まあ、面白かったです。あまり救われない感じはしますけど。

旅行中の成果

重松清『流星ワゴン』…久しぶりに本を読みながらうるっときました。家族の絆って何なのだろう、とか柄にもなく考えてしまいました。 薬丸岳『天使のナイフ』…ちょっとえぐい結末ではありますが、それが脇役になってしまうぐらいの心理描写が素敵。最近面倒な…

暗いです

法月綸太郎『ふたたび赤い悪夢』…続編とか言われても、前作読んだの何年前やら…。それは別に影響はないのですが、かなり暗かったです。トリックよりテーマに引きずられる感じ。

人生指南

五木寛之『他力』…法然とか親鸞とか言われても、お寺巡りしてる時に名前を意識するぐらいしかない人間ですが、ポイントをかいつまんで教えてもらったような感じ。そこに共感を覚えるかはともかく、そういう考え方もあるということ。主体性を信じるってどうい…

学園ミステリィ

姉小路祐『化野学園の犯罪』…一言で言うとつまらない本でした。書きっぷりが軽すぎるし、せっかく好きな場所を舞台に選んでいるのに、それがどう影響してるのかさっぱりわかりません。まあ、たまにはこういうこともあります。

出張中に

東野圭吾『殺人現場は雲の上』…初めてこの人の本を読みました。だいぶ昔の作品みたいですが。こんな軽い作風だったんですね。赤川次郎なみだ、こりゃ。嫌いじゃないですけど。 伊集院静『時計をはずして』…これもだいぶ古いエッセイ集。しんみりするけど、何…

まとめ読み

何冊か並行して読んでいったら、今日みたいに1日に3冊読み終わることもあります。 清水義範『アキレスと亀』…爆笑できる短編は少なかったですけど、何となくしんみりとするものが多くて、ちょっと意外な感じでした。書名になった短編はいまいち。 森彰英『…

独りよがり?

荒井千暁『勝手に絶望する若者たち』…タイトルにひかれて買ったのですが、内容はさっぱりでした。分析のためにデータを示すのはいいけど、それと結論がリンクしてないんじゃないかなぁ。まあ、薄かったのでいいや。

平易

雫井脩介『犯人に告ぐ』…文庫本で上下2冊にわかれてたんですけど、1冊にまとめてもいいぐらい。別に軽いわけじゃないんですけど、すごく読みやすかったです。幕切れはあっけなく。少しメロドラマチック?