読書
山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』…別に何のどんでん返しもないんですが、味のある作品。この時代に生きていたら、こういう生き方に憧れたんでしょうねぇ。うん、悪くない。
東山彰良『逃亡作法』…久しぶりに刺激的な本でした。この賞だけはあてにしていいかなぁと思います。ミステリィではないとは思いますけど、それはよくある話。 全くタメにならないけど、とりあえず読んでいる間は時間を忘れられます。
土屋賢二&森博嗣『人間は考えるFになる』…対談集。土屋先生という人は知らなかったんですが、なかなか自虐的で少ししつこくて懐の深い面白い人です。小説って人間性がそのまま出るんですね。
武田邦彦『偽善エコロジー』…最近話題らしい1冊。視点としては面白いですね。毎日1話ぐらいずつ読んでいくとちょうどいい刺激かもしれません。まあ、リサイクルとか分別なんていうのはある種の自己満足を含むものなのでしょうから、それが充たされる範囲で…
ブックオフで大量12冊。他に嬉しい出来事がありましたが、それはmixiで。 その後本屋で3冊。これだけ買うとカバンの底が抜けそう。酷使してますねぇ。英語の勉強は遅々として進みませんが、とりあえず問題集だけ買い足し。 午後からブラブラしてたんです…
岡嶋二人『コンピュータの熱い罠』…お得意のサイバー系。出版当時に読んでいたらもっと斬新に感じられたんだろうな、っていうのもいつものこと。ソロ(?)になってからのもどんどん読んでいきたいです。あんまり古本屋に出ないのが難点ですが…。
森博嗣『少し変わった子あります』…もし小説が書き手の本心を少しでも反映しているものなのならば、やっぱりこの人とは通じるものがあるのだと思います。孤独を楽しむ、っていうのは人によっては全く必要ないことですけど、でもかなり難しいことだと思います…
村田吉弘『京都人は変わらない』…久しぶりの京都本。柔らかい書きっぷりの中に少しよそさんに対する皮肉がまじっている感じ。京都の由緒ある家に嫁ぐ人には役に立つのでしょうけどねぇ。惜しい。
芦辺拓『怪人対名探偵』…さっぱりわからない1冊でした。どうにも自分の感性に合わないようです。今後この人の本は買うのやめようかな…。
黒田研二『ウェディング・ドレス』…どこかに叙述トリックがあるのはわかりながら読み進めていったのですが、まさにその通りでした。でも、どこか騙されたような…。まあ、ミステリィなんて騙されて何ぼなんでしょうけど(笑)。
福田和也『なぜ日本人はかくも幼稚になったのか』…自分なぞはまさにこの本で批判の対象となっているような人間なんでしょうね。それがどうした、って感じですが。刺激的ではあります。それだけ。
竹本健治『ウロボロスの偽書』…とにかく分厚い。登場人物の個性とかの面白さは認めるにしても、流れがあまりにぐちゃぐちゃで、かなりの部分を理解していないうちに読み終わってしまいました。まあ、これも経験。
実家の近くの古本屋はなかなか品揃えが充実しています。今日も6冊まとめ買い。 篠田真由美『原罪の庭』…気にはなっていた作家だったんですけど、ようやくはじめて読みました。シリーズ物を途中から読むのはあんまり好きではないんですけど、特に前提知識が…
何だかんだで最近は結構読んでいる模様。 宇田賢吉『電車の運転』…ちょこっと話題になっていた本。著者も色々な意味で有名な人のようです。視点としては面白いですけど、新幹線についてはやはり弱いですね、とちょっと偉そうなことを言ってみたり。 城繁幸『…
読むペースが落ちているのに、古本屋に行くとつい買い込んでしまう癖があります。今月は出張が多いので、まあまあ読めそう。 夏目漱石『倫敦塔・幻影の影』…手放しで面白いっていうわけではないんですけど、精神状態と疲れ具合によってはすーっと入ってくる…
上京中に3冊読破。読みやすい小説ばかり選んでいったわりには保ちました。 岡嶋二人『どんなに上手に隠れても』…そんなに冊数ないはずなのに、まだ読んだことのない作品があるのは何故なんでしょう。これは傑作ですね。あまり血なまぐさくもなく、場面展開…
宮脇俊三『「最長片道切符の旅」取材ノート』…中学校時代に原作を読んで、そこから悪い道にはまった身としては、読まないわけにはいきません。原作と一緒に読み比べるのが本当の読み方なんでしょうが、単語を見るだけで断片的な記憶が蘇ってくるから恐ろしい…
未読の本が少なくなると、何となく不安になります。というわけでブックオフで7冊調達。これで週末の上京もOKのはず。 春山昇華『サブプライム問題とは何か』…単語は当然知っていても、実際にどのような問題が起こっていたのかはやっぱり真面目に新聞とか…
引き続き、なぜかあまり進まず。 石原慎太郎『弟』…この人が自伝を書くとこういう感じになるんですね。弟を主役にしつつも、実際に書きたかったのは兄弟の絆。色々とイメージが変わりました。それにしても、家で本を読みながら気になることが出てきたらすぐ…
何とはなしに忙しい日々が続いていて、さすがに平日に読書するほどの余裕はありませんでした。ということでこの週末にじっくりと。 歌野晶午『ROMMY』…装丁から怪しい内容を想像していたんですが、それほどでもなく。ラストは意外と綺麗な形でしめまし…
今週は2冊しか読めませんでした。今読んでいる本がすごく歯ごたえがあります。まあ、大して役に立つ本ではないんですけど…。 伊集院静『機関車先生』…別に鉄道好きだから買ったわけではないです。舞台が瀬戸内というところでやはり感情移入する部分はありま…
定時退社の日が多いので、今週は読書が進みました。 藤原正彦『決定版 この国のけじめ』 有栖川有栖『マレー鉄道の謎』 伊集院静『遠い昨日』 井上夢人『プラスティック』 松田敏行『木と語る匠の知恵 室生寺五重塔はいかにして蘇ったか』 うーん、暇すぎる…
山本直人『話せぬ若手と聞けない上司』…何となく古本屋で手に取った本なんですが、非常に面白かったです。若手社員の教育って大変なんですねぇ。「悩みを聞く」「話を聞く」っていうのが一番難しいのはわかっているんですけど…。それにしても、この著者の感…
今井彰『プロジェクトX リーダーたちの言葉』…実はこの番組、あまりじっくり見たことはないのですが、読んでいるだけでじんと来るものがあります。瀬戸大橋に秘められたドラマなんてもう…。まさに「職人」って感じですよね。 そういえば職場に何本かビデオ…
塩沢茂『ドキュメント サントリー宣伝部』…質の高い宣伝を作れるのは、それなりの思想・投資があってのこと。古い本ではありますが、今もその姿勢は変わっていないのでしょうか。 うちの会社の宣伝はどうなんでしょうか。前、子会社の面白い人の話を聞いたこ…
志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』…小説なのか随筆なのか、分類がよくわからないものが多かったんですが、芯となる書きたいテーマは何となく伝わってくるような感じでした。巻末の阿川さんの解説を読んだら、自分が抱いたような感想は全部書かれてました。…
種村直樹『東京ステーションホテル物語』…1999年の本。こういう歴史上のエピソードを交えた本はこの人のお手の物ですね。東京駅をぶらぶらする時には気になるホテルでしたが、ちょうど採用活動をやっていた途中で営業を中止していたんですね。ギャラリー…
辻真先『日本海・豪雪列車殺人号』…推理小説+鉄道。読んでいて「鉄」の部分がわかってしまうのが、何となく居心地が悪い感じです。まあ、たまには(?)こういう軽いのもいいですね。
清水義範『イエスタデイ』…時代設定的に理解できないことが多いとはいえど、この人の作風だからついていけるというというところも多々あります。知っている人ならより楽しめるのでしょう、という程度。 とはいえ、もう少し荒唐無稽な設定のほうが引き立つよ…
桂文珍『落語的学問のすすめ PART?』…PART?ほどのインパクトはないものの、面白いことに変わりはありません。 上方落語の沿革のようなものもわかって、なかなか勉強になります。生の落語を一度聴いてみたいものですねぇ。